D ∩ C

The Intersection of D and C

何のために何をはじめたか

もう一つの非公開ブログの方にアドバイザーの先生とやり取りするための文献紹介やミーティングノートなどを溜めているので、こちらはお気楽に徒然に行きます。

職業はデザイン・コンサルタントです。美大卒の工業デザインバックグランドで、ミッドキャリアでいわゆる「デザインシンキング」系の専攻で修士をとり(ちょっと含みのある書き方ですが、そのうち触れます)、広義のUXデザイン戦略のコンサルをしています。

情報学の後期博士課程で社会人ドクターを目指して4月から勉強を始めました。 あまり競合がいるとは思えないニッチな領域なのですが、研究テーマはあんまり公の場に書かない方が良いんだそうであります。新規性が大事なので。関連研究は Semantic Image Retrieval、Serendipity Recommendation System、  Ontology、Relevance Feedbackなどでしょうか。「AIありき」ではないのですが、結果的にAIと関わることになりそうです。私が元々やっていた 「クラシカルデザイン」領域への貢献になると思っています。

将来的には今の仕事で扱っているアドホックな定性情報を機械判読可能なフォーマットで蓄積し、手作業で作っているユーザモデリングなどももっとコンピュテーショナルにできるようにならないかな、というのが「デザインシンキング」領域への貢献。

ちなみにこの「クラシカルデザイン」「デザインシンキング」という分類はJohn Maeda氏 が3、4年前から言っている「3種類の異なるデザイン」の最初の二つの引用です。これを読んだから、今この3つ目の「コンピュテーショナルデザイン」らしきことを目指し始めたわけではないのですが(当初、これがコンピュテーショナルデザインだという意識がなかった)、結果的には自分のキャリアや継ぎ足してきたスキルがこの「3種類の異なるデザイン」のパス上を動いているのは何か因縁めいている感じがしないでもありません。

ちなみに昔風にいう、「私立文系」が突然この世界に飛び込んだので、ムチャクチャ脳みそに汗かいています。はっきり言って、かなり無茶だと言われています。若い人の数学脳に全然ついていけてませんが、唯一の救いは会社員時代に主成分分析やコンジョイント分析などの多変量解析をいろいろやってみたことでしょうか。おかげで特徴を要約するとか、意味的な距離が近いとか遠いとか、コンセプトはなんとなくわかります。

これから「そんなことも知らんかったのか!」ということをドヤ顔で書くと思います。